不眠症
なかなか寝付けない
→横になってから眠りにつくまでの時間には個人差がありますが、寝るまでに時間がかかり睡眠不足になってしまったり、その時間がストレスになる時にはそれは不眠症の症状といえます。
途中で目が覚めてしまう
→環境に特別な変化がなく、明らかに目が覚めてしまう原因(騒音・暑い・寒い)もないのに目が覚めてしまうときには不眠症の症状の一つである可能性があります。1回起きてしまってもすぐに眠れる場合は特に問題ありません。
異常に早く目が覚めてしまう
→年齢により目覚めが早くなることは自然なことですが、疲れが取れていないのに目が覚めてしまったり自分が望むより2時間程度早く起きてしまう状態は不眠症の症状といえます。
寝ても寝ても疲れがとれない
→睡眠の要素には「時間」「質」の二つがあります。たくさんの時間を睡眠に使っていても質が良くないせいで全然疲れが取れない事があります。かえって疲れが増すケースなどもあります。
日中に眠気がよく出る、集中力が散漫になる
→一見、睡眠には関係ないように見えますが、睡眠の質に問題があると日中の機能障害が出ることもあります。
不眠症に対する当院の考え
そもそも不眠症とは「睡眠が十分にとれず、生活や心身などになんらかの支障をきたしている状態」を指します。では、十分な睡眠がどのくらいなのか、この特定の症状がなければ不眠症とは言えない、といった具体的な定義は決まっていません。睡眠時間については、本人が十分に眠れなくて苦痛を感じている、困っている状態であるならば不眠症と判断されます。なんらかの支障というものを睡眠障害国際分類(ICDS)という診断基準を用いて説明します。日中の機能障害が9つあるうち1つでも当てはまることが条件の1つとされています。
9つのうちいくつか紹介すると、
①集中力、記憶の障害
②気分の障害や焦燥感
③仕事中や運転中のミスや事故の危険
④睡眠に関する不安などがあります。
つまり日中に何らかの影響が出ていてそれが睡眠に関すること出るということが不眠症に当てはまるということです。
なぜ不眠症になるのか、その原因
不眠症の原因として考えられるのは肉体と精神のバランスがずれることによるものがあります。特に精神面では「精神生理学的要因による不眠」というものがあります。これは不慣れな環境や心にストレスがかかったときにおこる一過性のもの、数週間以上続いてしまうものなどがあります。
一過性の物には入試や身近な人が亡くなってしまう、仕事場におけるストレスなど心に負荷がかかる出来事や不安が原因となることがあります。他人の家や慣れない場所で眠れない時にも起こることがあります。この一過性の不眠が高じて一週間以上継続してしまうものを神経性不眠ともいいます。
この神経性不眠は神経質な人が必要以上に睡眠の変化を気にしすぎることから始まる場合が多いとされてます。肉体面は単純に運動不足などによる血液循環のみだれなどによるものが多いです。
不眠症の軽減方法
不眠症の改善方法としてまず挙げられるのが「運動」です。運動は適度な運動であれば快い睡眠への導入を促してくれます。サラリーマンは肉体労働している人に比べ運動量が圧倒的に少ないです。自宅から勤務先への移動で歩くだけになっている人も多くいると思います。このような場合、肉体的にはあまり疲れていないのに精神的に疲れていることによる、肉体と精神のアンバランスにより起こる不眠です。
このバランスをとるために肉体も適度に疲れさせてあげることで頭に上っている血液を全身に流し眠りやすくしてあげるということです。ただし心拍数が著しく上がるような運動はかえって安眠の邪魔になるので散歩やストレッチなどの簡単にできる軽いものにとどめましょう。精神面の改善には睡眠に対する正しい理解が必要です。そのうえでストレスになっている要因を見つけ排除していき精神の安定を取り戻すことが大切です。
そして自分が思っているよりも眠れていることも多くあるので睡眠薬などに安易に頼らずにまずは自分の原因を探りましょう。
当院オススメの軽減メニュー
神経性の不眠症の方は睡眠薬などに頼っていては根本的な改善には至らないかと思います。夜眠れないことをストレスに感じてしまい更に眠りにくくなるという悪循環を断つため、不眠症に対するおすすめの施術は筋膜ストレッチです。
当院では全調整という神経調整に特化したメニューがあります。筋膜ストレッチは血流改善に効果的です。特に足の筋膜のストレッチをすることで重力によって足のほうへ溜まりがちな血液を全身へ巡らせることができます。足の柔軟性をだしていけば筋肉によるポンプ作用によって安定した血液循環を定着させていくことができます。これによって足のむくみもとれることにつながったり冷えの改善にもつながります。
施術頻度はどのくらいか
筋膜ストレッチの施術頻度としては、最低週に一回は必要です。理想は週三回以上です。初めのころは施術しても元に戻る力が強いので根気よく頻度をつめてもらいながら施術をしていきます。ある程度辛い状態が続かなくなってきたら少し安定してきているので、少し頻度を落としてもいいかもしれません。ですが良くなったといってすぐに来なくなってしまう方がたまにいますが、高確率でまた施術を受けに戻ってきます。せっかく良い状態に持っていけていたのにまた悪い状態からスタートすることになってしまうので良い状態を定着するまで続けることが大切です。